2 roles by 1 person
- tenrivers
- 6月26日
- 読了時間: 2分
オープンスクールの演目に取り入れている「英語落語」。数分の小噺を英語で演じます。
みんな、観ているときは面白がっていて、初めて自分がやるとなると、「えっ」って言いますが、『待ってました!』と、まんざらでもない雰囲気を漂わせる子も。
スピーチもいい。朗読も素敵。歌も素晴らしい。みんなで作り上げる劇も面白い。
でも、落語はもう少し視点が違って、「会話」なのです、一人で複数人を担当する。
英語落語の壁をよじ登って越えたとき。ふだんのやりとりやスピーチが生きた言葉になる。
最初は、覚えた台詞二人分を、ただただ口にしていた状態から、二人の人物がしゃべっているようになるまで。
一人二役は、オープンスクールの落語だけでなく、ふだんのレッスンでも行います。学校のお友達と自分の会話など。何度か、一人二役でしゃべるうちに、先生やクラスメイトとのやりとりで、よく聴いてコメントするようになります。
また、大人の方から、「一人では会話練習ができません」とよく聞くのですが、「話す3行日記」とともにお勧めするのが、一人二役会話です。テキストの会話文でもいいし、自分で創作しても楽しいですよ。
ところで、英語落語のお稽古中、とても静かな子がキャラ変することがあります。『こんなに声が出るのなら、ふだんからしゃべって~』とか、『こんなおもろい子だったんか~』とか。
思い切って、自分を出すきっかけになるのかもしれません。
落語だからって、笑わせなくていい。膝立ちになってうどんをすするようなおおげさなパフォーマンスもしなくていい(したければしてもいいけど、実際、そんなことして食べませんよね)。その子ならではの、くすっと笑っちゃうような、一生懸命な表情や、真剣な眼差し。
落語で目覚めた表現力は、会話のやりとりに生かされるだけでなく、ポジティブな学習態度も引き出してくれます。
