Memory
- tenrivers
- 2月21日
- 読了時間: 2分
リトルカナダでは、基本的に、
絵本やリーダーは暗唱をしません。なぜなら、作家が作ったものを読むからです。
スピーチは覚えます。なぜなら、自分で書いたものだからです。自分の言葉なら、覚えられる。長く複雑な構文もあるかもしれないけど、少しずつ練習すれば覚えられる。自分の言葉だから、覚えるというよりは、話すからです。
もちろん、以下のような場合には、原稿を見て話してもいいし、量を減らしてもいい。
*作文から発表までに時間がない
*暗記する力が弱い
*読みの力がついていない
暗記とは、どういうしくみなのでしょう。覚える作業をしているときに使っているのはワーキング・メモリといわれる作業記憶です。だいたい覚えたかな、言ってみよう、というときに使っているのは短期記憶です。レッスンからしばらく経って、覚えているかな、やってみよう、というときに使うのは長期記憶です。長期記憶から引っ張り出してこられるようになれば、「覚えた」ということ。
そうした「覚える」作業の時に、妨げになるのが、「まだ読めない」状態。方法はあります。音とリズムで覚えるのです。過去には、文字を介さず、落語の台本を覚えた生徒さんもいたんですよ。
それぞれの状況、レベルで記憶の作業をすればよいのですが、落語や劇のように台本があり、なりきって演じるものと、スピーチのように自分で作文したものとは、覚え方も異なります。
